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今日は真面目に書きますね。

釘問題についてはなるべく多くの人に知ってもらいたいので、できる限り丁寧に説明する予定です。
不足があれば、別途記事にします。

まず、釘問題について全部が全部ホール側の責任って思い込んでる人がとても多いので、そこ説明します。
今回、撤去だ何だと騒ぎになっているのはメーカー側の責任の話です。
結局は両方悪いです。

最初に断っておきますが、この記事は所謂『知っている人』向けではありません。
専門用語等もなるべく使わないで説明しようと思うので、「特賞って言えや」「ポケット、フリックって言えや」「セーフって言えや」「BY値って言えや」みたいなツッコミは勘弁してください。

そういう言葉振り回すことが目的ではなく、多くの人に実態を知ってもらうことが目的。



それではまず始めに、普段みんなが打っているパチンコをイメージしてみてください。
デジパチなら何でもいいです。
どんな釘ですか?

気にするのはヘソだったり、アタッカー周辺だったり、風車だったり、スルーの締め方だったり、ワープ入口周りだったり。
読める人だと道釘とか、ジャンプ釘までちゃんと見ますよね。
イメージできましたか?

はい。


それ異常な釘です


法の視点から見ると異常です。
ユーザーから見たら普通です。
(クソ釘とかそういう話は置いといて)
みんながパチンコ屋で目にしている釘のほとんどは、保通協の型式試験時の釘とは全然違います。

試験用の釘を一般ユーザーが見たら・・・

ん~・・・


なんだいこりゃ

こうなりますね。
昨日のピンサロ記事と同じです。

具体的にどう違うかというと、まずヘソ釘がクソです。
次にアタッカーの釘がクソです。
スルーもクソです。
回らないし増えないし減るし・・・

あまりにクソ過ぎて絶対に打つ人は居ないと思いますが、唯一の救いは『どうでもいい穴』にいっぱい入ることです。
玉が減るスピードはちょっと遅いです。
この『どうでもいい穴』『一般入賞口』と呼ばれていますが、大当たりと無関係な小役のようなものをイメージしてください。
台の隅っこの方にある穴です。

何でそんな調整で試験を受けるか。
理由はパチンコの規則です。

パチンコには『役物比率は60%以下』という決まりがあるので、そこをクリアするために『それ用の調整』で試験を受けています。
短期出率の問題もありますが、今回はそこは飛ばしましょう。

『役物比率』というのは、全体の払い出しの内、どのくらいが大当たりによる払い出しかというものです。
みんなが普段打っているパチンコは、通常時ガンガン玉が減り、確変入ってガツンと増える感じですよね。
それだと役物比率は天元突破します。
(グレンラガンネタ入れろとか言うから)

ちなみにこれは俺の好感度稼ぎに対するアンケート結果です。
『ある』『一般の払い出し』
『無理』→『大当たりの払い出し』
に、置き換えてみましょう。


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不適合です

俺が不適合です。

スロットにも全く同じ規則があって出玉の限界を作っていますが、パチンコはここを強引に突破しています。
メダルを入れたら回ってしまうスロットに比べて、パチンコは玉を物理的に蹴っ飛ばせますからね。
その蹴っ飛ばす状態の釘が、『諸元表釘』とか『保通釘』とか『取説釘』みたいに呼ばれる釘です。

取説上には申請時の釘が載っています。
誰もそんなの気にしませんけどね。

ここまでの説明を読めば、試験時と運用時で全く性能が異なっていることはわかると思います。
でも、そこを理解した上で「ふざけんな!」と思います?
どちらかと言えば、諸元表通りの釘で打たされる方がふざけんなですよね。
新基準のパチスロ以下の性能です。
今のスペックを諸元表通りに調整した場合、デモ画面でアニメを1話から放送しないと耐えられないでしょうね。

誰もそんなの求めていません。
当然、ホールも求めていません。

現場の釘調整って大変なんです。
諸元表通りで10台納品されて、それを全部一般的な釘に戻すのなんて地獄です。
不毛感がパネェでしょうし。
だからメーカー側のサービスとして、釘を普通の状態にして納品していたんです。
ずっとずっと前からこうです。

今回の釘問題で『違法機』とされているのは、こういう台なんです。
最近のホール関係者の方だと、納品された台が取説と異なっていることを知らない人も多かったでしょう。
この改造については日工組(メーカーの組合)が認めてしまっているので、逃げ場はありません。
後はどこまで撤去するかの交渉です。

そして撤去対象となる台は、日工組と警察庁の間でまだ着地していません。
(少し見えてきたそうです)
だから機構の動きがストップしたんです。
立ち入り調査でホールを行政通報したところで、『納品時に既におかしい』となると、ワケがわからなくなりますからね。
警察庁の矛先がメーカーに向いたせいで、責任の所在がややこしくなったんです。


ホールはこう思いますよね。

「メーカー何とかしろよ!違法機納品してんだから下取りキッチリやって代替機ちゃんと用意しろクソ野郎!うち潰す気か!」


メーカーはこう思いますよね。

「今作ってんだようるせえな!そんな急に対応できるかボケ!ありゃ合意の上だろうが!わ~かったよ!下取りするなら新台値上げな!」


警察庁はこう言っています。


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さっさとしろですね。

さて。
警察庁は『諸元表通りで営業しろ』と言っています。
メーカーは今後、ホールでそのまま運用できる『役物比率60%以下』の台を作っていかないといけません。
これはマジで大変なことです。
開発も製造も。

段階的に入替えていくとは思いますが、ユーザーも今後は超マイルドな機械と付き合っていくことになります。
この問題、みんながこう思っています。


何を今更


暗黙だった領域に入ってきました。
MAX規制どころの話ではありません。
アレは組合の話ですからね。
ホールやユーザーから見た場合、MAX規制がケツバットだとしたら、こっちは顔面フルスイングパンチみたいなもんです。
下手すりゃ死にます。

ガチで警察庁の求めるスペックでの運用が始まったら、等価営業なんて無理です。
ホールが利益取れませんから。
40個交換時代がまた来るかもしれません。
(俺は2.5円交換と呼んじゃいますが)

それ以前に、まずは高ベーススペックでユーザーが楽しめるような機械を、メーカーがソッコーで作らないといけません。
メーカーどこもテンパっていると思います。
「ツケが回ってきたんだろ」
と、思う人も多いかもしれませんが、そういう台を求めたのはホールやユーザーでもあるんですよ。
全員じゃないですけどね。
俺だって海物語とか好きですし・・・
(海物語とか海物語とか)

長くなったので、続きは今度にします。

最後に。
よく『釘は一切触ってはならない』と思っている人が居ますが、これは厳密に言えばちょっと違います。
『ヘタレた釘をメンテナンスする』といった口実での調整は一応セーフです。
釘ってホントにヘタレますから。

もちろん、アホみたいな角度でひん曲げるのはダメで、『おおむね垂直』っていう決まりはあります。
この言葉、覚えておきましょう。

では次回もよろしくお願いします。




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