suteki006

最近あんまりチョイスミスしないな(笑)

ステキな金縛りも面白かった。

ていうか 三谷幸喜を選んでる時点で比較的安牌なんだけどね。


何か久しぶりに西田敏行のこういう演技見たな、、、

最近人相が凶悪になってきたからなこの人(笑)

また体調悪いのかと心配してたよ。


コメディだからネタバレもクソも無いけど、

話の大筋だけ書いておくとこんな感じ。


主人公の深津絵里はミスばっかりしてる弁護士です。

冒頭の裁判もどう見ても法廷侮辱罪です(笑)

で、殺人事件が起きてラストチャンスとして弁護を引き受けます。

容疑者は容疑を全面否認しており、アリバイも主張します。

アリバイの内容は、

「金縛りにあっていた」
「落ち武者が一晩中乗っかっていた」

という事です。

以上。



通常であれば精神鑑定、もしくは詐病扱い(笑)

しかしこれはコメディ映画。 

「嘘ならもっとマシな嘘をつく」

という漫画みたいな理屈で真相究明に乗り出すお話。


で、容疑者が金縛りにあった現場に行って調べてみたら、

ホントに落ち武者(西田敏行)がいた(笑)

この落ち武者のキャラ設定がかなり良い。

言葉遣いから何から現代に適応してる。ニュースも観てる(笑)


そこで考えた。

落ち武者に法廷で証言させればアリバイ立証できるじゃないかと。

でもそこはそんなに都合良くは展開しない。

さすがに幽霊だから「見える人」と「見えない人」が出てくる。

状況は全て被告人に不利。

さあどうするってお話。


とにかくこの映画、

出てくる人たち全員有名人。

「コイツも出てるんかい!」って何回も突っ込むよ。

出落ちに使われてる人大勢(笑)


本当は★5にしたかったんだけどね、

コメディにしては尺が長すぎるんだな。

荒唐無稽な話をしっかりした「お話」にする努力はわかるんだけど、

ちょっと凝りすぎた感があるな、、、そんなに捻らなくて良かったと思う。 

作ってる方が遊んでる感じがしたもんな(笑)

て事で1点減点。


この映画を観た後でちょっと考えてほしい事がある。

要はね、

これが「信仰」ってものに近いと思うんだよ俺。

日本人からしたらこれは完全なフィクションだと思うけど、

もしこれが本当の話だったら良いと思わない?

人生観が少し違ってくるでしょ?


信仰を持ってる人ってのはこういう世界を見てるってこと。

元来、宗教なんて科学が未発達だった頃の精神安定剤の役割だったんだから。

後は法律が未整備だった頃の道徳とかね。


現代じゃちょっと形が変わってるけど、

強烈な回教信徒なんて殉教したらバラ色の死後が待ってるからね。

そりゃ特攻できるわな。


まぁ死んだら何も無いんだけどさ、

少なくとも生きてる人の中には、死後の世界は存在できるワケで、

信じたまま死ねたら幸せだよね。 


ちなみに映画の中で、

「証言してほしいからあの世から〇〇さん連れてきて」

って頼まれて、見つけられなかった言い訳、

「無理だよぉ~、人なんて毎日死にまくってんのよ?ネアンデルタールなんてその辺ウロウロしてんだから、、、」

の節で強烈に吹いた(笑) 


これはゾンビ映画でよく使われる

「地獄が死者で溢れる時」

っていう考え方と合致するね。 

あの世の概念を取り入れちゃうと必ずこの矛盾にぶつかるんだよね。


その点、やっぱ仏教はちゃんと逃げ道作ってるからすごい。

「人は死ねば六道に落ちる」

まぁ輪廻転生って意味だけど、

漫画的な意味じゃないからね。

物質は普く循環してるって意味。

頭いい人は例え話にも逃げ道作るから尊敬するわ。