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父親役をブラッド・ピット。

息子役をショーン・ペンがやるっていうからどんな映画か滅茶苦茶気になってたけど、

観てみたら主演は神だった(笑)


いや、比喩じゃなくてマジの神。

これファミリー的な映画だと思ってたら宗教映画だったというオチ(笑)


信じる者は救われる的な話なんだろうけど、

引用してるのが旧約聖書のヨブ記だからユダヤ教、、、ってわけでもないか。

基督教でも旧約は聖典だしね。


しかし想像してた内容とのあまりのギャップに言葉出なかったよね。

ヨブ記やるにしても壮大すぎんだろ(笑)

悪い意味で面喰らったわ。


内容は、母親が死んで(多分)意気消沈のショーン・ペンが過去を回想する話。

ここで対照的に描かれてんのが、信仰熱心な母親と、物質的な父親。

父親の方も一応信仰はちゃんとしてるんだけど、母親の説く「愛こそ全て」に対して「強くあれ」っていうのが先行する。

自分で「母さんより父さんに似てる」って言うとおり、ショーン・ペンも父親のように物質的価値観を持ち、成功してるように見える。

金持ちっぽいし(笑)

でも若くして死んだ次男や、母親の事を考える中で「愛こそ全て」に覚醒。

晴れやかな顔でビルを出て映画終了。


ヨブ記と合わせて考えると、

ブラピ=神orサタン
ペン=ヨブ

って位置付けになるんだろうか。

考えすぎ?


とにかくこの映画、

神の視点というか「人間の力の外側」を描写してる場面が長すぎる。

クリスチャンの人たちが絶賛するのかな。

自分は前にも書いたけど多宗教なんで、気持ちは解るけど

「先に進めろや話を!」

って思っちゃうわ(笑)


しかしそんな映画だけどブラピとペンの演技は光るからすげえ。

ペンなんてナレーションと冒頭以外喋ってないでしょ多分。表情と仕草オンリーの演技。

厳格な父親を演じてるブラピも、反抗する息子に激昂するとことか、リアルに親父にぶっ飛ばされたの思い出した(笑)

息子が生まれた時の表情~事業がうまくいかなくて凹んでく時の表情まで、完璧な演技だったと思う。


昨年、自分の父はガンでこの世を去ったけど、やっぱり父親と息子っていいんだよね。

最近はガキを叱る事もできないチキン親父が多いみたいだけど、躾は大事よ。

そりゃ反抗するけど、大人になったらちゃんと解るんだから。

やり過ぎなとこも含めて親父の気持ちが理解できるようになる。

そういう俺も親父そっくりなんだけどね(笑)


ガキの頃に嫌いだった、親父がかけるクラシックが今じゃ大好きだし、親父が持ってたレコードは全部CDで持ってる。

テレビを「くだらねえ」ってすぐ消しちゃうのもそっくりになった所為で彼女がすぐにブチ切れます(笑)

格闘技やスポーツの解説が「わかってねえ」って音声消して鑑賞するとか理解不能だったけど、無意識に俺もやってると指摘されました(笑)


遺伝なのか、、、?


でも親父が死ぬ前にたくさん話せて良かった。

ちょっと逝くの早過ぎたけどな。

孫、間に合わなかったよ。


火葬の時に鎖骨の部分かっぱらったけど、大事にしているぞ。

酒飲んで嫌味言うわ理屈っぽいわで嫌なとこも色々あったけど、

俺は親父が好きだった。


そういう意味で、特に好きな映画でもないんだけど、

親父の事を色々と思い出してワケのわからない感動があった。

受け取り方は人それぞれだね。


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追記:ヨブ紀について

これね、旧約聖書からの引用って言ってもかなりマニアックで、載ってるやつと載ってないのがあったりする。

「知恵文学」ってカテゴリに入るんだけど、

ヨブさんってのはサタンに試された人。

ヨブさんは「超」が付く真面目な人で、何も悪い事してないのに、ジャンジャン試練が降ってくる(笑)

何でこんな目に逢うかというと、神さんとサタンの張合いが原因。

「こんだけ正しい人間の財産を奪えば神を呪うかどうか」

っていう言い争いして、神さんが

「ほんじゃ試してみればええやん」

てことで実験開始。

無茶苦茶だろ(笑)


もう、ケチョンケチョンになってるヨブは、神が自分に無茶やって、この世に悪が栄えるのを許してると言う。

当たり前だ。

これに対してエリフっていう人と、他数名がヨブさんを大批判(笑)

ここで神さんからメッセージが来る。

それを受けてヨブさんは、

「神さんのやり方は人間の理解を超えてはる。やっぱ大したお方やでえ」

という事で考えを改めるって内容。

この「人間の理解を超える」ってとこを映画では強調してるんだけど、

サタンとのやり取りは酷いわな(笑)