スロパチステーションのアプリ。
インストールしてる人、多いですよね。
株式会社DUOという法人が運営しているアプリですが、会社の設立は2015年の9月。
まだ1年未満なんです。
商売がメチャうまいんですよ、ここ。
目の付け所がシャープというか・・・
時代を捉えていて、感心します。
今日はその凄さを書きます。
ちなみに、広告ではありません。
【凄さその1】
まとめサイトからのスライド
2012年から運営されている「ぱちんこドキュメント!!」というパチンコ・パチスロ系の2chまとめサイトがありますが、去年からスロパチステーション広告一色になりました。
ちなみにこのまとめサイト。
ライブドアのカテゴリ1位です。
(まとめと言えばライブドア)
最初はアフィリエイトかと思ったんですが、探しても商材が見つからない。
となると純広告か、所有者が同一。
前者であれば普通のビジネスなんですが、後者であれば話が変わってくる。
手出しの広告費がかからないんですよ。
まとめサイトって検索評価が非常に低いので、アクセスは主に相互RSSでのたらい回しか、アンテナサイト経由なんです。
そこから構想が生まれたのかもしれません。
スロパチステーションのアプリ自体は、RSSのタイムラインを作るグノシー系アプリのパクリなので、特に珍しくもなく、世の中には腐るほどあります。
属性分析が無い分、更に単純です。
パチンコ・パチスロに特化したのが上手い。
ありそうで無かったんですよ。
ニッチなジャンルですからね。
そして、まとめサイトから一気に送客。
資産の有効活用。
客をスライドしたんです。
理由は次の章で。
【凄さその2】
アクティブユーザーが競合しない
アプリに客をスライドすることの何が良いかというと、アプリのMAU(月間アクティブユーザー)が、引っ張るWEBサイトのMAUと競合しないことなんです。
スロットブログランキングに近い収益の上げ方なんですが、あくまで「コンテンツの紹介」に徹することで、アプリの起動率を上げながら、コンテンツ側にPVを還元することで、誰も損しない構造を作っているんです。
例えば俺のブログ。
知らない間にガッツリ載っています。
無許可ですが、特に問題はありません。
(アイコンが古いのだけ気になる)
何故なら、俺は損しないから。
コンテンツの盗用はされていないんです。
まとめ同士でも同じこと。
キチンと他のサイトに送客する。
誰も損していないんです。
スロットブログランキングも最近になってスマホ最適化しましたが、アプリの利便性と比較してしまうと天と地です。
時代はアプリなんですよね。
こうなってくると何が起きるかというと、立ち上げたばかりのブログやサイトが「アプリに掲載してもらいたい」と媚びを売ってくるようになり、ほっといても勝手に広告してくれるようになります。
メディアとして確立されるんですよね。
みんな東京ウォーカーに載りたいんです。
このWin-Win的な構造。
作った人が頭一つ抜けます。
【凄さその3】
自前でコンテンツを作らない
コンテンツを1から作り上げ、利用者を増やして立ち上げる手間はべらぼうです。
そこを完全に放棄する。
徹底的に他人の褌で相撲を取る。
アンテナサイトと同じで、一度知名度を上げてしまえば半自動でMAUが稼げます。
コンテンツは他人が勝手に更新するから。
「利便性」だけ提供すればいい。
とにかく手間がかからない。
運用コストが低いんです。
ただ、誰にでもできるワケではない。
立ち上げ時に集中的に送客するメディア。
これを持っていないとできないことです。
広告費がかかりますからね。
単価の低い広告枠を一時的に捨て、メディアを立ち上げるというのは効率が良いです。
まとめが良いか悪いかは置いといてね。
【凄さその4】
動画メディア展開
自前でコンテンツを立ち上げる手間を排除する方法として、中堅ユーチューバーのYouTubeチャンネルを吸収合併するという方法を採りました。
これもあまり見ない手法ですよね。
チャンネル登録者数と編集ノウハウを同時に獲得できるので、後は自前で演者を用意して激推しすれば、超高速で動画メディアを立ち上げられます。
賢い会社なので、YouTubeの広告費は元のチャンネル所有者に、配当として還元するスキームを組んでいるのかもしれませんね。
変な欲をかかず、初期投資のリスクを最小限に抑えるみたいな。
(ここは完全に憶測です)
目先の収益よりも、先を見る。
知名度、ブランド力向上。
高単価ビジネスへの参入。
こっちの方が、長期的には強いです。
【凄さその5】
記事広告の活用
ニュースアプリの基本ですが、タイムライン中にネイティブ広告を差し込みます。
そこに店舗取材記事を打ち込む。
所謂、記事広告と呼ばれるものですね。
「高設定多数」
こういう広告が、記事として混じり込む。
結構まとまった広告費が入ります。
あくまでタイムラインの中に混じり込むので、ウザくはないんですよね。
利便性を担保しながらPVを自然と上げる。
そしてここで獲得した取材記事のPVは、店舗への営業時に武器となる。
アプリのMAUやYouTubeのチャンネル登録者数と合わせると、かなり強い。
立派な営業資料が作れます。
【凄さその6】
全てのメディアが独立可能
今はまだ発展途上なので、まとめによる送客から店舗営業までを一環した流れとして行う必要があるでしょうけど、いずれは全てが独立できます。
・まとめ→広告収益
・アプリ→記事広告収益
・チャンネル→番組収録収益
収益の柱が増えるんですね。
更なる横展開も可能でしょう。
自前のコンテンツを作っても良い。
非常に賢いやり方です。
情報商材売るより、100倍賢い。
【凄さその7】
ここまでが1年未満
最初の話に戻るんですけどね・・・
短期間でこの成長は凄いことです。
「まとめの広告収入も頭打ちやし・・・グノシーみたいなアプリでも作ってみよかなあ・・・ただブーストすんのも金かかるし・・・って、自分で紹介すればええやん!おお!メチャダウンロードされよる!せや!動画ビジネスにも参入したろ!・・・って今から立ち上げるのしんどいなあ・・・せや!他のチャンネル買うたらええやん!」
こんなノリと勢いでやっている可能性も、ゼロではないですけど・・・
いや、法人でそれは無いか・・・
キチンとロードマップ引いているでしょう。
いずれにせよ、結果を残すのは凄いです。
「手間」と「手出し」。
これを削減するのはうまいビジネスです。
いやあ・・・今っぽいですよね。
次に何をするのか。
この先どうなるのか。
非常に注目しています。
俺にはビジネスセンスが無いので・・・
プッシュもらえるだけで充分です。
いつもありがとうございます。