今回から、5.9号機のARTについて書いていこうと思います。
まず最初は「有利区間」について。
今までには無かった言葉。
その移行抽選や終了条件。
ルールの大枠を理解する回です。
【指示機能の前提】
5.9号機から、指示機能(ナビ)は役物として扱われるようになります。
ザックリ言い換えると、ATやART的なものはボーナスとして考えるよってことです。
ただ、役物として扱うと言っても、指示機能は他の役物とは性質が違うので、並列ではなく上位の性能として定義されました。
「押し順リプをナビる」みたいに、フラグと切り分けては考えられないから、上位概念にしようってことです。
この前提を覚えておくと、後で出てくる変な決まりも理解できると思います。
【有利区間とは】
5.9号機からの指示機能は、大きく「通常区間」と「有利区間」の2つの区間に分けて管理されることになります。
(待機区間は特殊だから後で)
有利区間とは「指示機能に係る性能を有することができる区間」です。
前回、有利区間イコールARTではないと書いた理由は、有利区間はあくまで「ナビの抽選処理ができる区間」であって、それ即ちARTとする必要は無いからです。
RT状態を上げてARTを作るも良し。
ショボいATを作るも良し。
何もしないでも良しです。
【通常区間とは】
有利区間とは逆に「指示機能に係る性能を有することができない区間」です。
通常区間に滞在している間は、ナビの抽選を行えません。
通常区間に滞在している間は、ナビの抽選を行えません。
そんなんワザワザ書くなよって思うかもしれませんが、ここ結構大事です。
先ずは必ず有利区間への移行。
ARTをやるには、これが必要です。
【区間表示器】
有利区間を報知する装置。
報知方法はセグでもランプでも何でも良いっぽいですが、とにかく有利区間に移行したら、そのゲームで「移行した」ことを遊技者に報知しなければなりません。
完全告知ですね。
報知のタイミングはレバーONでも良いし、第三停止を離した後でもOK。
GOGOランプだと思ってください。
唯一の例外が「設定差の無いボーナスフラグを契機にした移行」で、これはボーナスを揃えるまでの間「待機区間」扱いとなります。
揃えるまでは有利区間移行しなくてOKなので、報知もしなくてOKです。
(内部中に増えない条件付き)
【有利区間移行抽選】
通常区間中に有利区間移行抽せんを行う場合は、以下を満たすこと。
①内部中および役物等の作動中に行ってはならない
ボーナスフラグを引いてからボーナス揃えるまでの間や、ボーナス中は移行できません。
②当該抽せんに当せんした場合、待機区間へ移行する場合を除き、次遊技から有利区間に移行すること
そのままの意味です。
③当該抽せんに当選した場合、当該遊技で有利区間移行処理(有利区間の初期設定処理)を行って良い
ここに書くことか?
④抽せん値、全設定共通のくじごとにあらかじめ定めた一の値であることとし、規定数(※)および設定によって変化してはならない
※役物等の非作動中の規定数が複数ある場合は、くじの構成および有利区間に係る抽せん値を全て同一にすること
なお、有利区間への移行を行わない性能にする場合は、この限りではない
長いですが、移行抽選は全設定共通にしろってことと、何枚掛けでも同じ確率で抽選しろよってことです。
1枚掛け、無くなりそうですね。
1枚掛け、無くなりそうですね。
⑤有利区間への移行確率(当せん、不当せん)は1/17500以上であること
(0である場合はこの限りではない)
最低確率の定義です。
有利区間への移行抽選は、全設定共通かつRTの移行に係わらず抽選値が変動しないフラグでのみ行えます。
ボーナスでは移行できないと思っていた人も居るかと思いますが、設定差の無いボーナスであれば、フラグ成立時に移行できます。
移行確率はフラグによって変えられるので、有利区間移行確定ボーナスも作れますし、1/2で移行するようなボーナスも作れます。
揃えた時に報知されますけどね・・・
【最大指示区間処理】
有利区間中は、最低1回、最大払出枚数(指示によって得られる最大払出枚数)に係る入賞に対する指示をすること。
但し、有利区間中に役物連続作動装置および第一種特別役物が作動した場合または指示機能に係るくじに入賞が含まれない遊技機の場合はこの限りでない。
名前も説明も呪文みたいですが、要は「有利区間に移行したら、少なくとも1回はナビを出しなさい」ということです。
ボーナス引いた場合や、ナビが出玉に影響しない設計の場合は処理が免除されるところを見るに、有利というからには少しでも増やせよってことだと思います。
【有利区間の終了】
終了条件①
指示機能の作動、RT中、内部中および役物等の作動中等のいかなる状態に係わらず、1,500回の遊技の結果が得られた場合、当該有利区間を終了(初期化処理)すること。
皆さんご存じ1,500Gリミッター。
有利区間移行から1,500G経過で、強制的に全ての値が初期化されます。
ボーナス中でもお構い無しで消えます。
(ボーナスはもちろん消えない)
気を付けないといけないのは、ARTの最大が1,500Gではなく「有利区間」の最大が1,500Gだということ。
増えない状態でもカウントは進みます。
前兆や潜伏中はもちろん、ボーナス内部中、消化中も進むため、設計にもよりますが、体感的にはARTの最大は1,500Gよりだいぶ少なく感じるかもしれません。
終了条件②
遊技の結果が1,500回を超えない場合、任意の条件で当該有利区間を終了(初期化処理)してもよい。
なお、指示機能に係る処理を行う条件を満たしていない若しくは最大指示区間処理を行う条件を満たしていない場合は、この限りではない。
前述した1回ナビさえ終えていれば、終了に関してはパンク方式でもゲーム数方式でも何でも良いということでしょう。
そこそこ自由度がありそうです。
【有利区間比率】
設定及び規定数(役物等の非作動中)ごとに17,500回の遊技を行った場合の有利区間比率(有利区間遊技数から全ての遊技数を除した値)が7割未満であること。
皆さんご存じ7割未満制限。
役比モニタにガッツリ表示されます。
ここもARTが7割ではなく、有利区間が7割なので間違えないでください。
増えないところもカウントされます。
はい。
必要そうなところだけの説明になりましたが、これで「有利区間て何?」という部分はザックリ説明できたかと思います。
パッと見ただけで、5.9号機ARTのカタチは色々と見えてきますよね。
・有利区間移行を重くして、即ART発動の一発で伸ばすタイプ
・有利区間によく上がり、区間中にアレコレやるタイプ
色んなやり方があると思います。
CZも可能なので、ARTは全部一発抽選ってワケじゃないです。
有利区間カウントがボーナス中も進むというのは嫌われそうですが、無理矢理前向きに考えるなら、どんなことが起きてもフルでブン回せば2時間で取り切れるということです。
それ前提の出玉設計になる。
特化でべらぼうに伸びるタイプって、サラリーマンは触れないですからね。
特化でべらぼうに伸びるタイプって、サラリーマンは触れないですからね。
仕事帰りの人には悪い話じゃないです。
夜8時以降も打てるようになります。
さて。
次回は「指示機能」周りの抽選について書こうと思います。
実際のATやARTの抽選。
一般的にはそっちの方が重要なのかな。
俺は有利区間の方が気になったけど・・・
うまく説明できるように頑張ります。
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ありがとうございます。
不明な点はご質問ください。
間違ってたら、ご指摘を。
間違ってたら、ご指摘を。