image-8c9c9-thumbnail2

沖ドキトロピカルに客が付かない理由。

これは一言で言うと・・・


沖ドキだから


これだけです。




沖トロのゲーム性は悪いと思いません。

これはこれで一つのカタチ。

『沖ドキ』の名を冠することなく、全く別の機械であったなら、ここまで客が飛ぶことは無かったと思います。


沖ドキが大ヒットしたから名前を使うんでしょうし、販売戦略としては理解できます。

売るだけならいいですよ。

買った側が後悔するだけだから。

ただ、もし沖ドキより沖トロを本気で作り込んだってことなら、俺が先行導入の時から激推しし、2014年のベスト台に選んだ沖ドキがマグレヒットだったことになります。

マジで勘弁してほしい・・・


沖ドキの良さって何でしょう。

客のハートを掴んだ理由って何でしょう。


単純明快さ


これです。

アクセルAT使ったり、フリーズ疑似遊技で7揃いを演出したり、モードの概念があったり、中身の話をすると複雑ですが、表面に見えている部分だけ抽出するとメチャシンプルなんです。


・光れば当たり

・目押し要らずで7が揃う

・連チャンする


これだけです。

最先端の技術を使いながら、贅肉を極限まで削ぎ落とした。

だからウケたんです。

わかりやすいから。


では次に、沖ドキのメイン客層。

これは誰でしょう。

スロットの知識が深くない人たちです。

俺が沖ドキを絶讃した理由は、この層を取り込んだからです。


中身を完全に理解している人や、常勝しようとしている人にとって沖ドキは不向き。

当たり前ですよね。

設定狙いはリスクが高すぎるし、モードB狙いも不確定要素が大きいです。

素直に天井が強い台を漁った方がいい。


ジジババとギャンブラー向けなんです。

沖ドキって。

中身サッパリでも「連チャンすればいいんだろ?」だけで打てる。

そこが魅力なんです。


それではここで、前作との違いも含め、沖ドキ!トロピカルの特徴を列挙してみます。


【沖トロの特徴】

・ベース(コイン持ち)が高い

・初当たりは基本バケ(20G)

・天国に上がればビッグバケ混合

・7は自動揃い

・初当たりビッグは次回天国以上

・1G連(ハナちゃん)は次回天国以上

・天国示唆のリールアクション追加

・天国準備モード追加

・モード移行率を一新



こんな感じでしょうかね・・・


では考えてみましょう。

沖ドキのメイン客層の人たちに対して、沖トロの特徴・・・


伝わりますか?


ここなんですよ。

客が飛ぶ理由。


例えばハナちゃんランプ点灯で「1G連確定+次回天国」という追加要素。

これは前作が1G連の仕組み上、特殊当選以外は1G連で天国から転落することがあるという事態が発生したため、それを回避する目的で追加した要素だと思います。

良いと思いますよ。

転落の恐怖が無いって。

素直に喜べます。

ただ、沖ドキのメイン客層の中で、あの仕組みを理解している人ってどのくらい居るでしょうか。

不満を持っていた人たちって、かなりマイノリティですよ。

モードを気にする人たちです。

ジジババは気にしていません。


「1G連でモード転落して良い」

「1G連したら天国付き」


これ、出玉設計全然違います。

無駄にハードル上げただけです。


もう一つ言うと、追加リールアクション。

自動停止については規制で疑似遊技ができないからしょうがないんですが、変則停止の意味付けを変えたこと。

これは正直、かなりヤバイ。


沖ドキは変則停止でビッグ確定でした。

沖トロはバケが揃う。

当然、次回天国以上を示唆する新要素なんですが、ジジババに伝わると思いますか?


解析とか見ている人たちはいいですよ。

でも沖ドキのメイン客層は、そんな事前知識を入れて打ちません。

上段に7が止まってバケが揃った日には「は???」としか思わないんです。

俺もそれが出てビビりました。

「嘘だろ・・・」って。

すぐに「そういうことね・・・」となりましたが、こうならない人も居ます。

単純に損した気持ちにさせる。

これを理解していないのはヤバイ。

仕様変更していいところと、絶対にしてはいけないところがある。


作っている方の気持ちもわかるんですよ。

ホントはボタンで止めさせたいんですよ。

自動停止は誰だって気持ち悪い。

そこをカバーしたかったんですよね。

色々と新要素入れて。


でもね、後継機を作るなら「お約束」は絶対に守らないといけないんです。

これが10年前の機械の後継機なら許されると思いますが、まだホールに沖ドキはガッツリ残っています。

そりゃみんな同じ感覚で打ちます。

そしたらルールが変わっている。

萎えるでしょ・・・誰だって。


こうやって一つ一つの追加要素を分解していくと「沖ドキのメイン客層から見た沖トロ」はこういう機械になります。


・バケ単発だらけの履歴

・ガッカリ(と感じる)パターン追加

・全然1G連しない



解析見る層にも「モードBが無理ゲー」という印象しか残らないでしょう。

もっと深いところまで考える俺みたいな層からすると、天国準備という「エサで釣って追わせよう」という悪意まで見えてくる。

バケのパネフラも悪意感じるし。


どの層からも劣化部分しか見えないんです。

単純明快さはどこへやら。

そりゃ客飛びます。


じゃあどうすれば正解だったかという議論になりますが、これは結論が出ています。


ツラを変える


最初に書いた通り、俺は沖トロがクソ台だとは思いません。

これはこれで一つのカタチ。

「仕事帰りに数千円遊ぼう」って人にとって、高ベースでワンチャン狙える沖トロのスペックは、割とフィットしているんです。

沖ドキは一瞬で死ねますから。


沖トロが不人気の理由は、沖ドキの後継機という位置付けで売ったからです。

似たようなスペックで出る「南国物語」はウケると思いますよ。

過去の南国から間が空いているおかげで、先入観がほとんど無い。

おいしいところを持っていくでしょう。

沖トロが取りこぼしたニーズを掴むハズ。


最後に。個人的に嫌いではない沖トロですが、マジで「センスねえな」と思ったところが2つあります。

セグでカウントダウン始まって光る告知と、バケ揃った後に「ゴゴゴゴゴ!」って再始動するリールアクション。


1ac1ef0b2cd1b4f3b0ca161d35bcb0fa_400

こんな顔になる


何を考えて搭載したのか不明ですが、自動停止への仕様変更によるプレッシャーで「何かしなくちゃ」とテンパったんでしょうか。

フィーバークイーンみたいな「クイッ」程度のアッサリした再始動であれば、アリだったかなと思います。

カウントダウンは救いようがありません。


「センスのカタマリに見えた沖ドキは、偶然の産物だった」


こう思わせないでほしい。

頼むから・・・




俺の主観が多分に含まれていますが、概ね同感という方はプッシュお願いします。

にほんブログ村 スロットブログへ

hkyk8

百鬼夜行【王】特設ページ