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俺、アニメ結構好きだよ。

でも流石に声優さんの情報とかまでは詳しくない。

今ではちょっとはわかるけど、

20代前半の頃なんて全然知らなかったから、

音声収録で軽く苦い思いした。


当時、演出の全般をサブ基板が管理するようになったおかげで、

容量が上がって人間の声も入れられるようになった。

社員の声を加工して使ってたりもしたんだけど、

やっぱりちゃんとキャラクター設定を付けた台は声優さんを使いたいってことで、

一切合切、全部任された。


タイアップ物なら、そりゃ公式の声優さん使えばいいと思うけど、

こちとらオリジナルコンテンツ。

まず、誰を使うか選ばないといけない。

けど、


誰が誰だかわからない


声優さんの声が大量に入ったサンプルCDとカタログをドサっと渡されて、

「今週中にこの中から決めて」

って、無茶を言う。


絵もできてたし、演出作ってる段階である程度キャラクターのイメージはついてたけど、

サンプルCDを延々と聴いてると混乱してきた。

だって、みんな良い声してるし、


色んな声出すんだもの


同じ人でも全然違う声で数パターン入ってたりする。

ひたすら毎日CD聴いて、散々迷って、

最終的に絞り込んだ数人の名前を上に承認取って、仕事を依頼。

そしていざ収録。


数年後にわかることなんだけど、

この時俺が選んだ数人、

名前は出せないけど、

マジで


大御所揃い


その時の俺は知る由も無い。

イメージに合う声の人を選んだだけ。


当日は都内の収録スタジオに時間差で来てもらい、

前もって送っておいた資料を基に打ち合わせをして収録って流れ。

俺は始めての音声収録だし、

プロの声優さんに会うのも初めてだからメチャ緊張してた。


でもスタジオのミキサーの人が慣れてる調子だから、

収録は意外にスムーズ。

俺みたいな若造からすると、

「もう一回お願いします」の限度があるような気がしてて、

「お、OKです・・・」って妥協しそうになる時もあった。

けど、そういう時は察してくれて、

「今の台詞、もう一回録った方がいいですね」

って代わりに言ってくれたりした。

頼りになる男だった。


そんなこんなで台詞量が多い割にはサクサク進んで、

残るは最後の一人。

ここで


真の大御所登場


繰り返すけど、俺はそんな有名人だなんてこの時は全然知らない。

それまでと同じ感じで、

「始めまして。○○の○○です。今日はよろしくおねがいします」

って感じで挨拶した時点で、

「あぁ・・・どうもこんにちは」

みたいな感じ。


メチャ態度でかい


流石に丸一日収録してると俺も緊張解けてきてて、

正直、なんだコイツって思った。


当然、仕事はキッチリやってくれるんだけど、

こっちのリテイクにたまに嫌な顔をする。

そりゃ有名人かもしれませんよ。

でもさ、クライアントに対する態度ってもんがあんだろって思う。


収録終了後、OKテイクを流しで聴いて、

「今日はありがとうございます。お疲れ様でした」

って言ったら、


僕のキャラじゃないんだよね全然


って、思いっきり嫌味言われた。

もう社会人だからキレはしなかったけど、

10代だったらキレてたと思う。


そりゃ有名人さんとは存じ上げませんでしたけどね、

仕事請けたんなら文句言うなと。

パチンコ業界の案件だったからナメてたのかもね。

貴様の名前は忘れねえ・・・って思ってたら、

数年後、


やってるゲームに出てきた


ちょっと複雑だった・・・


当時はパチスロの音声で声優さん使っても、

「CV:誰々」なんて出さなかったけど、

今、その時の人たちでやったら、

結構話題になると思うんだよなあ。


まあ・・・ぶっちゃけ・・・


全然売れなかったけどねw



あ、そうそう。

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